翻訳依頼サービスとは?料金相場や注意点など基本を解説

翻訳が必要な仕事

翻訳依頼はビジネスを支える重要なサービス

インターネットが世界の距離を短くしてくれた今、ビジネスのグローバル化も非常に身近になっています。しかし、世界を相手にするには「言葉の壁」が依然として存在しており、そこで役に立つのが「翻訳サービス」です。翻訳サービスでは日本語から他国語への翻訳はもちろん、他国語を日本語に変換するサービスも行っているので、他の国とビジネスのやりとりが発生する際には欠かせないサービスといえるでしょう。

必要に応じて翻訳文書を活用できるよう、翻訳サービスの概要について知っておきましょう。

翻訳を依頼する際の流れ

事業のグローバル化が容易になった今、日本の商品やサービスを海外に紹介したり、海外ECサイトを通じて輸出入事業を行ったり、技術協力を申し入れたりと、さまざまな場面で「この文書を翻訳してほしい」と感じることがあるでしょう。

検索サイト独自の自動翻訳サービスでおおまかな意味はつかめたとしても、契約書や技術マニュアル、アニュアルレポートなど正式な文書に流用するのはためらわれます。また、SNSやメールで海外の一般消費者へ向けたメッセージを発信する場合でも、ニュアンスは間違っていないか、フランクすぎないかなどチェックする項目は多岐にわたります。

翻訳サービスへ依頼する流れを知っておき、必要なときに備えておきましょう。

翻訳サービスを提供する会社に問い合わせる

「翻訳サービス」を検索すると、自動翻訳サイトからネイティブが翻訳してくれるサービスを提供している企業まで、2千万件以上のサイトがヒットします。「翻訳サービス 会社」や「翻訳サービス 会社 比較」と検索条件を絞って、翻訳会社の特徴をつかんでから問い合わせや依頼をするようにしましょう。

翻訳会社によって得意な言語や納品までのスピード感、データの受け渡し方法、対応時間や翻訳者の情報開示度が異なります。依頼したい案件は納期重視なのか、品質重視なのか、専門知識が必要な文書なのか、原文との照合校正も依頼したいのか、用語集も作成してもらえるのかなど、文書の性格を整理してから探すと希望のサービスをみつけやすいでしょう。

原稿を送付して見積もりを出してもらう

翻訳会社のサイトでは、1文字あたりや1ワードあたりの単価が紹介されていることがありますが、翻訳の総費用は文書の性格や求めるレベル、納期などによっても変動します。翻訳にかかる正確な費用を前もって知りたいときには、見積もりをとることをおすすめします。

見積もりの方式は、簡易的な情報だけで概算を出すところや、対象となる文書を送付して初めて見積もりを出すところなど、翻訳会社によって異なります。

原稿の送付が難しい場合には、

・翻訳言語は何か 日本語→英語/中国語(広東語)→日本語/フランス語→英語(米国英語) など
・原文はテキストデータなのか、紙ベースで渡すのか
・翻訳する総文字数・ページ数はどのくらいか
・文書の用途 産業翻訳/出版翻訳/映像翻訳など
・希望する納期・予算はどのくらいか
・校正方法の希望 照合チェック(バイリンガルチェック)/査読チェック(ネイティブチェック)/印刷チェック(アウトプットチェック) など

上記のような情報を翻訳会社に伝えておくと、正確な金額に近い見積もりを得ることができるでしょう。

正式に翻訳を依頼する

複数の業者から見積もりをとり、内容を比較したうえで正式に依頼しましょう。しかし、初回から大量の文書を依頼したり、医療や金融、法務関連の文書など専門用語の多いものを依頼したりすると、想定の仕上がりとズレがあった場合に修正していくのも大変な作業になります。

初めての翻訳業者へ依頼する際には、海外宛ての発注メールや会議の議事録、映像への字幕翻訳など、軽めのものから始めると良いお付き合いが続くでしょう。また、短い文書ならトライアル翻訳として、無料サービスをしていたり、半額で対応したりしているサービスもあります。

このような手順を踏んでから正式な依頼ができると、品質へのギャップを感じるリスクを低減できるのでおすすめです。

納品物をチェックする

社内に翻訳できる人材がいないから翻訳サービスを利用する、というケースも多いでしょうが、翻訳会社から上がってきたものをそのまま使用するのは少し危険でしょう。

以下のポイントをチェックして、精度を高めたり修正依頼をかけたりしましょう。

・無料翻訳サイトを利用して訳文チェック
・ワードでのスペルチェック
・原文の文章数と訳文の文章数を比較する
・大文字・小文字の用例は正しいか、表記ゆれはないか
・社名や商品名などの固有名詞は正しいか
・文字化けを起こしていないか など

海外との契約書類や特許申請、社内規定など、ミスがあった際の影響が大きいものは、翻訳会社のチェック体制を確認しておいたり、翻訳者の実績を開示してもらったりできると安心ですね。もちろん、納品物の内容に疑問や修正点があった場合は差し戻して、最後まで責任を持って翻訳してもらえるサービスを選びましょう。 

翻訳依頼の料金相場はどれくらい?

翻訳作業の料金は、1文字あたりまたは1ワードあたりで単価が表示されています。1文字あたりの単価は日本語や中国語が対象で、1ワードあたりの単価は、英語を代表としたアルファベットなどを使用する言語を対象とした設定です。

日本翻訳連盟では、翻訳料金の目安を日本語1文字あたり20円~30円、英語1ワードあたり26円~35円と紹介しています。例えば、和文を英訳する場合は、「動物」を2文字と数えて2×単価の料金、英文を和訳する場合は「animal」を1ワードと数えて1×単価の料金となります。

また、納期までのスピードを求める場合は単価が高く、数週間~1か月とゆっくりな場合は低く設定されていたり、総量が多い場合は割引サービスがあったり、翻訳者のレベルに応じて価格が2~3段階で設定されていたりということがあります。低価格な設定にはそれなりの理由があるため、相場や他社と比較して適切な設定かどうかをチェックしておきましょう。 

翻訳サービスの依頼料金が決まる要素とは?

翻訳サービスは基準となる価格が公表されていても、さまざまな要素で変動することがあり、「コストがわからず頼みにくい」と感じる方もいるでしょう。見積もりに関わる要素を知り、翻訳会社へ正確な情報を伝えておけば、「ここまでのレベルは求めていなかったのに」「こんなに高いと思わなかった」というギャップが起きにくくなります。

「文字数」「難易度」「品質」「納期」の4つの要素について解説します。

翻訳原稿の文字数

翻訳料金は主に文字数・ワード数によって算出されます。コストを抑えたいのなら、どの程度の分量を依頼するか、本当に翻訳が必要な文書なのかを精査しておくとよいでしょう。

特に日本語は、丁寧な言い回しや序文・締めの言葉など、割愛できる部分が多いものです。とあるケースでは、500ページあるマニュアルを精査したところ、翻訳が必要な部分は半分程度だったということもあります。

また、文章で説明するよりも図式化した方がわかりやすいというものもあるでしょう。翻訳にかけるよりも、ピクトグラム化したりイラスト化したりした方が良い部分はないか、デザイナーと相談しておくのもおすすめです。

翻訳の難易度

翻訳の難易度とは、専門用語の多いジャンルや契約書、特許申請、訴状・訴訟翻訳など、正確性が求められる文書かどうかによって判断されます。単にビジネス文書を翻訳するだけでなく、医療やIT、法律用語に精通した翻訳者に依頼したい場合には、相場よりも高い費用となるでしょう。

また、中国語は若干低く設定されていたり、改行箇所によって意味が変わってしまうタイ語ではチェック体制が必要なため高価格設定であったりと、翻訳者の多寡や言語の難易度も価格に影響します。

依頼したい文書と得意分野が異なる翻訳会社に任せると、追加費用が発生したり、納期に間に合わせるため品質がおろそかになってしまったりする恐れがあります。翻訳会社の実績や特徴をチェックして、希望する翻訳スタイルに慣れているところを選ぶようにしましょう。

翻訳の品質

翻訳の品質とは、使用する用途に合わせた文調となっているか、現地の人が読んだときに違和感のない言い回しか、文章にぎこちなさはないかなど、さまざまな角度から検証される項目です。同じ原文でも、翻訳者によって教科書的に訳されたり、読み手を意識して随所に解説を加えるなど読みやすく整えられていたりと品質は大きく異なります。

人気のある翻訳者はスケジュールが埋まっていることも多く、急ぎの仕事では担当してもらうことは難しいかもしれません。また、翻訳資格を有した高レベルの翻訳者を取りそろえているというサービスは料金も高めです。翻訳文書を使用するシーンに合わせて求める品質を調整しておくと、適正な価格になりやすいでしょう。

設定する納期

翻訳の納期によっても価格は変動します。サービス会社によっては、「30分以内」「4時間以内」「1日」「2日」と細かく料金設定をしていたり、品質を求める場合には「3日以内の設定なし」としていたりします。納期までの時間が短いほど高単価が設定されており、翻訳のコストを抑えたいのであれば、日数に余裕を持って依頼するとよいでしょう。

また、あまりに急がせては校正にかける時間がなくなり、結局自社のスタッフが校正に時間をかける事態となってしまいます。コストカットのつもりが、自社スタッフの人件費がプラスされることになるので、納期と品質のバランス、自社スタッフが関与しなければならない時間などを加味して検討するようにしましょう。 

翻訳依頼は個人でも可能

副業で個人輸出や輸入事業を行っている人や動画を世界に向けて発信したいという人が、翻訳を必要とするケースが増えています。翻訳サービスは、企業や団体でなくとも利用できるところがあるので、個人事業主やフリーランスでも対応可能かどうか、確認しておきましょう。

世界最大級の動画配信サイトYouTubeに特化した翻訳サービスも人気を集めています。

・  テキスト不要で、YouTubeのリンクを指定するだけで翻訳を進めてくれる
・  翻訳にプラスして動画に対応した字幕ファイルも用意してくれる
・  吹き替えサービスがある
・  多言語対応・24時間対応 など

特色のあるサービスが多数あるので、eラーニング動画やゲームの実況配信などを「もっと多くの人に見てもらいたい」と考える人にぴったりのものがみつかるでしょう。 

翻訳サービスを選ぶ際の注意点

翻訳サービスを必要とする人は、「今回だけ」というよりも「日常的に案件が発生する」「定期的に文書を見直したい」というケースが多いことでしょう。必要となる文書の性質が似通っているのなら、その都度、翻訳会社を探すよりも、信頼できる翻訳会社をみつけることを目指しましょう。

継続的に依頼した方が、担当者同士のやりとりがスムーズになり、品質も一定のものを受け取れます。翻訳サービスを選ぶ際の注意点について、3つご紹介します。

発注者のイメージや要望を伝える

翻訳を依頼する際には、文書の使用用途や企業側のコンセプト、読み手の国やターゲット層、事業内容などの情報を共有しておくと、翻訳者も要望をつかみやすく、理想に近い翻訳が上がってくるでしょう。

これらの情報は、富裕層に向けて格調高い文章が必要なのか、若年層に向けて親しみのある文調とするのか、配布する国の文化や考え方への配慮など、品質や満足度に大きく関わります。

また、コストが心配な場合は許容できる費用を先に伝え、その範囲内で収まるようにチェック体制を変更したり、一部に機械翻訳を導入したりと工夫してもらえることがあります。

用語が統一されているかチェックする

継続的に発生する案件の品質を一定に保ちたいのなら、翻訳者指名ができるかどうかを確認しておくとよいでしょう。また、指名が難しい場合や複数の翻訳者で対応しなければならないような大型案件の場合には、対訳リストや表記ルール、参考資料などを用意しておくと、文書内での表記ゆれや誤訳を避けられます。

対訳リストとは、「この単語はこう訳す」と1語1語指定したものです。「グロッサリー」や「用語集」と呼ばれることもあり、これがあると翻訳者も迷いなく作業を進められるため納期の短縮にもつながります。参考資料には、文体の参考にしてもらいたい自社資料や専門分野の情報誌、インターネット上の参考URLなどが含まれます。

原文の分野に精通した翻訳者がいるか確認する

翻訳会社の得意分野は、翻訳会社に所属している翻訳者のスキルに左右されるものです。訳してもらいたい原文が専門知識を必要とするものの場合、いくら参考資料を用意しても、その分野の知識がない人材が担当しては翻訳に時間がかかったり、不自然な言い回しになったりして完成度が低くなってしまうでしょう。

翻訳業にはさまざまな民間資格があり、翻訳に対する知識レベルを証明してくれますが、翻訳者の保有資格に加えて、どの分野が得意なのか、実績にはどのようなものがあるか、確認しておくと安心です。翻訳者にも医療・IT・法務関係などが得意な人、装飾的な文章が得意で言葉のセンスが光る人、微妙なニュアンスをくみ取るのが得意で用途に合わせた翻訳ができる人など、さまざまな人がいます。

依頼したい案件にはどんな人が適しているのか、翻訳コーディネーターに相談してみるものよいでしょう。 

まとめ:適切な翻訳サービスを選んでビジネスに活用しよう

依頼したい案件に適した翻訳サービスをみつけることができれば、ビジネスにも良い効果が生まれるでしょう。翻訳依頼の流れと費用計算の方法を確認し、翻訳サービス選択時の注意点を参考にして、案件にぴったりの翻訳会社を選びましょう。

また、翻訳文書の品質もさることながら、窓口となる翻訳コーディネーターとの関係構築も大切なポイントです。翻訳コーディネーターは、依頼者側の意図を翻訳者に伝えたり、複数の翻訳者のマネジメントを担当したりして、文書のクオリティを保つ役割を持っています。

コーディネーターが変わると品質に影響することもあるため、専任担当が継続して受け持ってくれるような翻訳会社が理想的だといえるでしょう。

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